ミナミの帝王66巻 – 麻雀の借金と民法90条&民法708条

ミナミの帝王66巻

ミナミの帝王66巻に、麻雀の話があります。(題名:麻雀哀歌)
会社の同僚岩太にいつも麻雀で負け続けている良輔が、麻雀の猛勉強をしてついに20万円勝ちます。それまでの負け総額は100万円を超えており、やっと20万円取り返せたと思ったら……次の会話。

良輔「今月の清算やけどな…俺が20万円勝ってるでええーーッ
  さ、会社が終わったら引き落として全額払うて貰うデえ!」

岩太「ふ…ナニ言うてんねんそんなこと出来るわけないやろ…
  20万円も払うたら俺どないして食うていくんや」

良輔「今まで俺も苦しい中を払うてきたんや。きっちり払うて貰うデえッ!」

岩太「そうか…そこまで言うか。それならワシも出方があるわ。
  良輔悪いけどな…
  このゼニ ワシには払う必要ないゼニやでええええーーーーッ!!」

良輔「な何やとおおおおーーーーッ!?
  それはいったいどういうコトじゃあ!?」

岩太「ふ…そんなコトも知らんのか。民法90条や!」

良輔「民法…ッ!?」

岩太「『公ノ秩序又ハ善良ノ風俗ニ反スル事項ヲ目的トスル法律行為ハ無効トス』とあるんや。」

良輔「どういう意味や?」

岩太「つまりギャンブルなどの公序良俗に反してる行為による借金は無効。すなわり…
  払わんでもええ!と言うこっちゃ!!」

良輔「ホ、ホナ俺は20万円も買ったのに一銭ももらわれへんのか…」

岩太「信じられへんのやったら出るとこ出てハナシ付けてもええでえ。
  お前には100%勝ち目はないけどな!」

良輔「何ちゅう汚いヤツや!今まで勝ってたときは取るだけ取りやがったくせに!
  そ、そうや。ギャンブルの借金を払う必要がないんやったら今まで俺が払うたゼニを返してくれや!
  月に10万、少なく見てもコレまで100万円は払うてきてるどおッ!!」

岩太「ところがそうはいかんのやなあ…今度は民法708条や。
  『不法ノ原因ノ為メ給付ヲ為シタル者ハ其ノ給付シタルモノノ返還ヲ請求スルコトヲ得ス』とあるんやな。
  つまり…ギャンブルに負けて支払うたゼニを法的に無効やから返してくれとあとから言うても
  法律ではその返還請求を認めてへんのや!!」

良輔「な何いい…ギャンブルで負けたゼニは支払う必要はないと言うとるくせに
  すでに支払うたゼニは返さんでもええ…ちゅうんか!?」

岩太「つまり反社会的な行為を行ったとき法律はその行為を保護せえへんというこっちゃ!
  へっへ……法律ちゅうのはのお
  常に知ってる者の味方をしてくれるんやでええええーーーーッ!!」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

岩太はいつもこの手を使って勝ったらゼニを貰い、負ければ払わないという作戦で稼いでいました。
そして、良輔にもその作戦を行うように進言しますが……

結果として負け続けた良輔がいざ借金を踏み倒そうとすると、麻雀で負けた相手が実はヤクザでした。
もともと法の外側を歩いている人間にこの理屈は通じず、銀次郎に借金して返すという結末です。

とは言っても、実際お金を賭けて麻雀をしている人は多いです。
雀荘でも表向きには認めてませんが、お客さん同士で賭けてますもんね。

そこでこの民法90条のなんちゃらと屁理屈を言ってもなかなか通じないと思います。

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