闇金ウシジマくん8巻 – 信用取引と住宅ローンのリスク

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家の売り値は1400万円がいいとこですね。
1400万円!?そんなバカな!!
だって14年前に新規で買ったときは4700万円もしてるんですよ!?

新築の家なんて、住んだ時点で3割は下がるもんなんですよ…
逆に言えば、3割増しのご祝儀価格で買わされてるんですよ。
あとリフォーム代も300万円はかかるねー。

2階の廊下、穴だらけじゃないですか…
息子さんの仕業ですか?
家庭内暴力のあった家は家相が悪いって、嫌われるんですよね。

ところで宇津井さん。銀行のローンはどれくらい残ってます?
あと16年くらいです。住宅公庫に1200万円、年金融資に800万円で合計2000万円です。

あー、そんなに?
1400万円で売れたとしても、600万円のローンが残りますねぇ…
その他にもウチがもらう仲介手数料、登記費用、引越代などがかかります。
家を売っても800万円近くの残債務です。

は!?まさか?そんな!?

【マブダチ銀行との電話】
どうなさいましたか?宇津井様。

不動産の人が家を売っても800万円残債務があるって言ってるんですけど…
何かの間違いですよね?

ローンは残りますよ。
え!?
担保であるご自宅の評価額が、残りのローンを完済するには不足してるということですよ。
そんなバカな…
担保の家を差し出すんだから、ローンもチャラになるはずでしょ!?
ローンだって14年も払い続けたのに、まだそんなに残ってるなんて、おかしいわよ!!

おかしくないですよ。住宅ローンは利息のほうが先に充当されるので、
10年払っても元金は2割くらいしか減っていかないもんなんですよ…

【ウシジマとの電話】
どうしました?

銀行に騙されました!!家を売って借金が残るってどうゆうこと!?
銀行は家の価値を認めて融資したんでしょ?
質草に入れたものが質に流れるんだからチャラになるのは当然でしょ?

酷い話だよな。
銀行は担保価値が下がるリスクを、借り手に全部押し付けてるんだよ。
それと住宅ローンは支払いが10年もてば融資の元金だけは回収できるシステムなんですよ。
だから銀行は、宇津井さんの家がなくなろーが後はどーでもいいんです。

それに、”任意売却”を薦めてきたでしょ?

えー えー そうです そうです!!

あれもねー、競売だと手間暇かかって面倒だから薦めてるんですよ。
銀行はね、金持ち以外は客と思ってないんですよ、酷いですよねぇ……

フリーターくんの主人公はニートの35歳男。

週2,3回の日雇いバイトで得た収入をパチスロで溶かす生活を繰り返し、
それだけでは軍資金が足らず、消費者金融から200万円も借金している
どうしようもないクズ野郎。

父親は、家族に相談せずに早期退職をしてしまい無職状態。
母親は、家族に秘密で株に投資して120万円の借金。

そして追証が払えずに、明日までにお金が必要ということでウシジマくんに電話します。
そこからは借金が雪ダルマ式に増えていく借金地獄に突入。

ウシジマくんの紹介で新興株投資を続け、絶対儲かるという甘い話に釣られ、
巨塊テクノロジーという会社の株を買います。
しかし、ウシジマくん側は巨塊テクノロジー社長が麻薬で近々逮捕される噂を掴んでおり、
実際その通りになって株価は地に落ちます。

そこで背負った借金は2,000万円超。
ここで腹をくくり、家を売る覚悟を決めたわけですが、
冒頭の会話の通り、家を売っても大したお金にはならないという訳です。

日本人な持ち家を欲しがりますが、

「新築の家なんて、住んだ時点で3割は下がるもんなんですよ…」
「住宅ローンは利息のほうが先に充当されるので、10年払っても元金は2割くらいしか減っていかないもんなんですよ…」
「銀行は担保価値が下がるリスクを、借り手に全部押し付けてるんだよ。それと住宅ローンは支払いが10年もてば融資の元金だけは回収できるシステムなんですよ。」

この辺の内容を知っているだけでも、住宅ローンで持ち家を持つことのリスクがわかりますね。
結局宇津井家は一人暮らしの母親の家を売り、狭いアパートの一室で同居生活を始めます。
ただ、救いようのないラストばかりのウシジマくんにあって、ニート息子が更生して朝から晩まで仕事する姿は唯一救われます。

「宇津井親子は今のほうが幸せそうですね。」
「家まで奪ったのにか?」
「それもそうっすね。」

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